四つ葉のクローバー、化粧品原料に 本巣のメーカー

松永佳伸
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 幸せのシンボル、四つ葉のクローバーで心も肌も幸せにしたい――。岐阜県本巣市の化粧品原料の研究開発メーカー「一丸ファルコス」が、四つ葉のクローバー(シロツメクサ)エキスから化粧品原料を開発した。障害者が栽培し、剪定(せんてい)などで不要になったクローバーを使うことでSDGs(持続可能な開発目標)にもつなげたいという。

 同社は、幸せのシンボルとして世界的に知られる四つ葉のクローバーから、化粧品原料の開発構想を温めていた。

 4年前、開発部次長で医学博士の田中清隆さん(48)の目に留まったのが、四つ葉のクローバー研究家として情報発信する愛知県田原市職員の折戸裕美さん(48)のブログだった。

 田原市の伊良湖岬では、四つ葉だけでなく、五つ葉や六つ葉も生える多葉性株が見つかり、折戸さんが2008年から株分けなどをして、品質のよい四つ葉のクローバーを栽培する技術を確立した。

 13年、まちづくり会社が中心になって「幸せの四つ葉プロジェクト」が始まった。授産所やNPO法人の障害者らが、園芸用のプランターを使って無農薬で栽培し、観賞用や食用として出荷。お守りや絵馬なども販売し、障害者の就労支援にも、ひと役買っている。

 田中さんは、会社や自宅で四つ葉のクローバーの栽培に挑んだが、ことごとく失敗。クローバーの入手ルートを探していた。

 折戸さんの協力を得て、4年前から化粧品原料の製品化に向けて研究を進めてきたという。

 一丸ファルコスは、これまで化粧品原料の素材を1千品目以上開発し、世界30カ国以上に製品を輸出。大手化粧品メーカーなど1500社以上と取引がある。

 今回誕生した四つ葉のクローバーエキスは「ハピクロ」と名付けて商標を登録。クローバーは、栽培途中に剪定し、廃棄されるものを乾燥させて使った。

 製品化で重視したのは安全性と有効性。社内の実験では、免疫力向上などにつながる「ハッピーホルモン」とも呼ばれ、脳内に分泌される「β―エンドルフィン」、皮膚の弾力性などに関係する成分「エラスチン」や「DANCE」がより多く測定された。口角が上がり、頰のリフトアップ作用が期待できるという。

 開発1課リーダーの河合有香さん(39)は「すべてのヒトに笑顔を届けたい。クローバー効果で肌から幸せにしたい」と話す。年内にも化粧品として市場に出回る可能性があるという。(松永佳伸)

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