延暦寺と北野天満宮がタッグ 神仏にコロナ退散祈る北野御霊会

高木智也
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 比叡山延暦寺大津市)と北野天満宮京都市上京区)が同宮で4日、国の平安や疫病退散などを祈願する神仏習合の儀式「北野御霊会(ごりょうえ)」を営んだ。非業の死をとげた学問の神様・菅原道真の御神霊を慰め、コロナ禍の早期終息などを祈った。

 神職や僧侶ら約30人が参列。北野天満宮の橘重十九(しげとく)宮司が祝詞(のりと)を奏上したり、延暦寺の僧侶たちが法華経の法要「法華三昧(ざんまい)」を奉納したりした。儀式の後、橘宮司は「この重要な祈りの儀式をこれからも続けていきたい」と話した。延暦寺の水尾寂芳(じゃくほう)執行(しぎょう)は「必ずや御加護あるものと信じている」と語った。

 北野天満宮では、987年から天皇の使者が遣わされる勅祭「北野祭」が開かれ、御霊会はその一環。神道と仏教が融合した神仏習合の歴史の中で、同宮と延暦寺は本山と末寺の関係にあり、御霊会には同寺の僧侶を迎えてきた。1467年に始まった応仁の乱以降途絶えていたが、昨年、約550年ぶりに再興された。(高木智也)