ブラジル、国ぐるみの5連覇 選手に給与、リオ大会から充実サポート

岩佐友
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 東京パラリンピックの5人制サッカー(ブラインドサッカー)は4日、決勝があり、ブラジルアルゼンチンを1―0で下し、5連覇を達成した。

 5人制サッカーが採用された2004年アテネ大会から全大会を制してきたブラジルと、初優勝を狙うアルゼンチン。南米のライバル対決は序盤から激しい攻防が続いた。

 まず主導権を握ったのはアルゼンチン。エースのFWマキシミリアノ・エスピニリョが何度もドリブルで切り込んだ。しかし、ブラジルは数人で囲み、激しく体をあてる守備で、ゴールを割らせない。今大会無失点の堅守がこの日も光り、前半を0―0で折り返した。

 後半はブラジルがペースを握り、均衡を破ったのは13分だった。MFライムンド・メンデスがドリブルで敵陣へ。一度は阻まれたものの、ターンして前進。3人を振り切り、左足のシュートをゴール右へ沈めた。「チームを助けたかった。最高だ」。この1点を守り切り、歓喜の瞬間を迎えた。

 ブラジルの強さの源は、チームのサポート態勢にある。

 自国開催だった16年リオデジャネイロ大会に向けて力を入れてきた強化が、大会後も続いているのだ。

 専用施設で定期的に代表が集まって練習。代表選手には国が給与を与え、トップ選手は月約3千ドル(約33万円)を受け取る。MFチアゴ・ダシウバは「政府の補助を受けているからこそ、このレベルに達した」と語る。

 さらに金メダルが続いていることで人気も拡大。個々にスポンサーがついた選手もいる。主将のFWリカルド・アウベスは「ブラインドサッカーで私は生活している。勝つことによって、社会からもリスペクトされる存在になった」。

 国を挙げての強化が実っての5連覇。ブラジルがサッカー王国の力を示した。(岩佐友)