錦織圭、戦術実らずジョコビッチに17連敗 テニス全米3回戦敗退

堤之剛
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 テニスの4大大会、全米オープンの第6日は4日、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターでシングルス3回戦などがあり、男子は、世界ランキング56位の錦織圭日清食品)が年間グランドスラム(4大大会全制覇)を狙う第1シードのノバク・ジョコビッチセルビア)に7―6、3―6、3―6、2―6で逆転負けした。錦織はジョコビッチに2014年の全米準決勝で勝利して以降、17連敗となった。女子は、第1シードのアシュリー・バーティ豪州)が敗退した。

 混合ダブルス1回戦は、柴原瑛菜(橋本総業)、マクラクラン勉(イカイ)組が米ペアを下した。男子ダブルス2回戦で、マクラクラン勉、レーベン・クラーセン(南アフリカ)組は敗れた。

じっくりとラリーで対抗、第1セットは奪ったが

 ノバク・ジョコビッチに7年間、勝てていない錦織圭は、これまでの戦い方とは形を変えて臨んだ。

 本来は速い展開で仕掛けるのが持ち味。それが、じっくりとラリーで対抗していく。4大大会3連勝中の王者も「いつもは、高いリスクをとって仕掛けてくるのに……」と意表をつかれた。

 ジョコビッチのアンフォーストエラー(自らに原因があるミス)は第1セットだけで、計3セットだった2回戦と同じ20。ミスを誘う錦織の戦略は的中し、第1セットを奪った。

 ただ、第2セット以降は対応された。ストロークで強打され、錦織が前に出てこないと見るやネットプレー。エースはこの試合、15本たたき込まれた。さらに脅威の守備力。錦織は握った計13度のブレークポイントのうち、2度しか得点出来なかった。ジョコビッチに、オールラウンダーぶりを発揮された。

 これで、ジョコビッチとの対戦成績は2勝18敗。それでも、3年ぶりに1セットは取れた。錦織は「良い感触はつかめた。最近は何もできずに負けていた。次、対戦するときは怖さが減るかな」。そう気負いなく言った。(堤之剛)

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 ジョコビッチ 「錦織のボールを打つペースに適応できるようになったら、気持ち良くプレーできた」