老舗パン屋の新たな挑戦 小麦や野菜、社会問題解決の手がかりに

岡田健
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 神戸市内に店舗を展開する1946年創業の老舗パン屋「ケルン」が、社会貢献を意識した商品を多く並べた新店舗を4日開いた。目指すのは、「買い物を楽しむことで世の中に好循環を生み出す」ことだ。

 JR摂津本山駅(神戸市東灘区)前にできた8店目は「日々(ひび)ケルン」。壷井豪(ごう)社長(41)によると、店内の商品の約6割は、社会課題の解決に何らかの形で貢献しているという。

 例えば小麦。海外産ではなく、兵庫県内や滋賀県といった近県産を使っている。輸送距離が短くなれば、二酸化炭素排出量の削減につながる。

 規格にこだわらず野菜を扱う「八百屋のタケシタ」から仕入れてフォカッチャをつくることで、食品が無駄に捨てられる「フードロス」の削減に協力。コーヒー生産者を貧困から守るため、対価を直接支払う「ダイレクトトレード」に取り組む「LANDMADE(ランドメイド)」(神戸市中央区)の特製コーヒーも買える。

 「買い物をすることで、社会問題に配慮したエシカル(倫理的)な消費について気軽に考えられるような店を目指したい」と壷井社長。営業時間は午前8時~午後8時。定休日は毎週月曜日と第2、4火曜日。岡田健