タリバン、国連職員の安全を約束 幹部会談で国連が協力取り付ける

アフガニスタン情勢

ニューヨーク=藤原学思
[PR]

 アフガニスタンの実権を握ったイスラム主義勢力タリバンの政治部門トップ、バラダル幹部が5日、首都カブールで国連のグリフィス事務次長(人道問題担当)と会談し、現地で人道支援に従事する職員の身の安全と移動の自由を約束した。国連が同日、発表した。

 国連によると、グリフィス氏はタリバン指導部に対し、人道支援の場において女性が重要な役割を果たしていることを強調。また、女性や性的、宗教的マイノリティーが保護される必要性を説明したという。

 これに対し、タリバンは男女を問わず、人道支援に取り組む職員らの現場へのアクセスを保証し、市民に支援が届けられるよう、協力すると約束したという。国連は今後も、タリバン指導部と対話を続ける。

 アフガニスタンでは、人口のおよそ半分にあたる1800万人が支援を必要としており、5歳未満の子どもの半数以上が栄養失調に陥るおそれがある。

 ただ、支援のための資金が不足しており、国連のグテーレス事務総長は「人道的な大惨事が迫っている」と訴えている。13日にはジュネーブで閣僚級会合が開催される。(ニューヨーク=藤原学思