橋本会長、札幌五輪招致巡り「会長依頼あればぜひ」

中野浩至斉藤佑介
【動画】パラリンピックが閉幕し撤収作業が進むお台場の「スリーアギトス」や国立競技場=平野真大撮影
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 東京パラリンピックの閉幕から一夜明けた6日、東京都港区のお台場海浜公園では、海上に設置されたパラリンピックのシンボルマーク「スリー・アギトス」のオブジェが撤去された。

 オブジェを載せた台船は午前10時半ごろ、別の船に引っ張られて公園から移動を始めた。海に臨む近くの商業施設では、通りかかった人たちが撤去作業の様子を撮影していた。東京都足立区のタクシー運転手富山喜博さん(35)は「大会を開催した記念として残してほしい。なくなるのはさみしいですね」と話した。

 スリー・アギトスは赤・青・緑の3色の曲線でつくられ、困難に挑むパラの選手たちを表現。オブジェは縦17・5メートル、横23・4メートル、厚さ2メートルの鋼鉄製で、今後は解体され、資源として再利用される予定という。

 大会組織委員会は6日午前、総括会見を開いた。橋本聖子会長は観客が原則無観客となったことを念頭に、「完全な形でやりとげられなかったことは100%成功とはいえない」と話した。一方、「大会開催に向けた努力は成功以上のすばらしいもの。成功かどうかは歴史が証明する。あの時、東京大会をやってよかったと思ってもらえるようレガシー(遺産)をどう移行させていくのかが次の課題だと思う」と語った。

 また、札幌市が2030年冬季五輪招致を目指していることについて、橋本会長は「組織委の会長という依頼があればぜひ受けたい。もっと完全な大会でフルスタジアムで国民の笑顔あふれる大会をめざしたい。今回の経験を次の時代に生かしたい」と意欲を示した。

 五輪・パラでは大会延期に伴う費用やコロナ対策費といった追加経費に加え、無観客による減収も見込まれている。今後は費用分担の議論が本格化するが、武藤敏郎事務総長は「今後収支が整わないことになれば、国と都、組織委の間で意見交換をしながら見いだしていく」と話した。中野浩至斉藤佑介