東証一時500円超上げ 市場は新しい経済対策に期待

小出大貴
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 6日の東京株式市場は、日経平均株価が先週の終値から一時500円超値上がりし、2万9600円前後の高値圏で推移している。先週末の3日に菅義偉首相自民党総裁選に出馬しないことが伝わり、株価が大幅に上昇した流れを引き継いだ。上げ幅は2営業日で一時1千円を超えた。

 日経平均株価の午前終値は先週末から510円6銭高い2万9638円17銭。市場は、菅首相の不出馬によって、近く行われる総選挙で自民党が大敗するリスクが小さくなったことを好感。新政権による新たな経済対策を期待しているとみられる。

 野村証券の神谷和男氏は「投資家心理は劇的に回復しており、すでに次の政権が打ち出す政策に注目は移っている」と話す。新型コロナウイルスの感染状況に改善の兆しがあることも、株価を押し上げる要因になっているようだ。

 菅氏が首相に就任した昨年9月以降、政府の大規模な経済対策や日本銀行金融緩和によって株高が進み、株価は今年2月にはバブル期以降約30年ぶりの3万円台を記録した。だが、ワクチン接種の遅れと感染の再拡大で春以降に伸び悩み、一時2万7千円台にまで下落していた。(小出大貴)