自爆部隊と暗殺者たちのパレード タリバン、国民に向けテレビ放映

アフガニスタン情勢

バンコク=乗京真知
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 アフガニスタンの政権を崩壊させたイスラム主義勢力タリバンが、自爆攻撃や暗殺を訓練する「殉教志願者」たちのパレードの様子とされる映像を、傘下の国営テレビを通じて放映した。国内でくすぶる反タリバン抵抗運動を牽制(けんせい)し、力を誇示する狙いとみられる。

 映像は9月初めにテレビやSNSで公開された。撮影地は不明。

 ナレーション付きの約38分間の映像の中で、タリバンは20年にわたる自爆攻撃などの「奮闘」が実を結び、駐留米軍を撤退に追い込んだと主張した。武装した100人以上の戦闘員が隊列を組み、タリバンの白い旗がはためく砂地の広場で行進。自爆装置や車爆弾も披露された。

 タリバン軍事部門トップのヤクブ幹部の声明も読み上げられた。「殉教部隊の犠牲に感謝する。全ての国民は殉教のための訓練を受けなければならない」

 タリバンアフガニスタンや隣国パキスタンに軍事キャンプを持ち、宗教学校(マドラサ)の神学生を自爆犯として育ててきたとされる。タリバンはこれまでも、その訓練の様子とされる画像をネットで公開してきた。今後、思想を強く反映した国営テレビの放送が増えそうだ。(バンコク=乗京真知