金正恩氏、降格した軍幹部を「復活」登用 軍部掌握の思惑か

ソウル=神谷毅
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 北朝鮮朝鮮労働党中央委員会政治局が発表した公報によると、金正恩(キムジョンウン)総書記が約2カ月前に職務怠慢を批判して解任したとみられていた朴正天(パクジョンチョン)前軍総参謀長が、最高指導部の党政治局常務委員に選ばれた。

 公報によると、ほかに劉進(リュジン)党軍需工業部長、林光日(リムグァンイル)軍総参謀長、張正男(チャンジョンナム)社会安全相といった軍関連部署の幹部が政治局員候補に選ばれた。

 正恩氏は6月末の政治局拡大会議で幹部の職務怠慢を批判し、正恩氏を除く軍の序列1位で核・ミサイル開発を担う李炳哲(リビョンチョル)政治局常務委員兼書記を解任。今回登用された朴氏を含む軍首脳を一気に代える異例の人事を行っていた。

 朴氏のわずか約2カ月での「復活」や軍部を重視する人事の背景には、人事によって軍部を掌握し、権力層を統制しようという正恩氏の思惑が垣間見える。(ソウル=神谷毅)