上手いバンドは良いバンド? クレケン横山剣が「ヘタウマ」のすすめ

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定塚遼
写真・図版
クレイジーケンバンドのボーカル・横山剣=慎芝賢撮影
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 技量ある者が評価される。そんな多くの仕事の常識は、ロック・ポップスの世界ではそうすんなりとは通じない。クレイジーケンバンド(CKB)のリーダーでボーカルの横山剣は言う。「余裕の演奏なんて、何も響かない。バンドって、上手(うま)けりゃいいもんじゃない。それが不思議で奥深い」。その原点には、少年時代に見た矢沢永吉率いるキャロルの姿があった。

 横山がロックバンドのクールスRCの一員としてデビューして、今年で40年。前半は音楽だけでは食べられなかった。「港に行って検査の仕事をしたり、貿易関係の仕事をしたりしてなんとか食いつないでいた」

 転機となったのは1997年のCKB結成だった。なりふりは構っていられない。どんな曲でもやろう。「人間ジュークボックス」をめざした横山を中心としたバンドは、「タイガー&ドラゴン」などのヒットで広く知られるようになる。

テクニシャンばかりじゃつまらない 思い出すキャロルの魂の演奏

 そんなCKBによる初のカバ…

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