第4回「死者90万、費用8兆ドル」そして…対テロ戦争、米国を悩ます負担

有料会員記事米同時多発テロアフガニスタン情勢

ワシントン=高野遼
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9.11後の世界④ デザイン・花岡紗季
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 《2001年9月の同時多発テロを機に始まった「対テロ戦争」に米国が投じた費用は8兆ドル(880兆円)。死者は90万人にのぼる》。米ブラウン大のプロジェクト「コスト・オブ・ウォー(戦争のコスト)」が今月発表した試算です。プロジェクトの共同ディレクターであるネタ・クローフォード・ボストン大教授(国際政治)に20年続いた戦争の教訓を聞きました。

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ネタ・クローフォード教授=ボストン大のホームページから

 ――研究プロジェクトの狙いについて教えて下さい。

 「戦争を始めることがもたらす多様な結果を知ることが目的でした。国家が戦争を始める時、たいていはすぐに解決できると思うものです。戦争は早期に終わり、コントロール可能で、犠牲者も費用も少なく済むと。しかし多くの場合、その通りにはなりません。我々はこうした現実と楽観的な想定とのギャップを記録してきたのです」

先制攻撃が最善の道だと考えていた」。なぜアメリカは対テロ戦争を拡大させたのか。そして撤退後も続く「負担」の規模とは。クロフォード教授に聞きました。

 ――アフガニスタンでの戦争が終わっても、米国の負担は続くと報告していますね。

 「まず退役軍人へのヘルスケ…

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