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中国、対デルタ株「感染ゼロ」戦略に自信 「ウィズコロナ」論争も

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瀋陽=平井良和
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 新型コロナウイルスを完全に抑え込む「感染ゼロ」の政策をとってきた中国政府が、7月に国外から入り込んだデルタ株の拡大を約1カ月でほぼ抑え込んだ。衛生当局は地区封鎖や大規模なPCR検査、隔離を組み合わせる強権的な手法に自信を深めているが、こうした対策をいつまで続けるのか、論争も起きた。(瀋陽=平井良和)

 「国内で昨年以来とられてきた方法でデルタ株にも完全に対応できることが証明された」

 中国の国家衛生健康委員会は8月26日、1カ月にわたったデルタ株の感染拡大と対策をそう総括した。中国本土では、7月下旬に江蘇省南京市の空港周辺で判明した感染の連鎖が14省・直轄市・自治区に拡大。最大で1日90人の感染が判明するなど感染者の総計は1160人にまで広がった。1年以上も感染ゼロを維持してきた武漢でも感染者が見つかった。だが8月下旬以降、新たな感染者は確認されなくなり、すでに8割以上が退院し、死者も出ていない。

 デルタ株を抑え込んだのは、地域封鎖と大規模なPCR検査、ホテルの部屋を徴用するなどして濃厚接触者の隔離といった徹底的な対策だ。中国政府は武漢や南京など人口1千万人前後の街で住民全員のPCR検査を実施。感染者が最多となった人口約460万の江蘇省揚州市では検査数が3週間で1700万回以上になった。武漢では、専門家の提言を受けて「濃厚接触者」の定義を「同じ空間や建物にいた全員」に広げ、感染者数が50人に満たない段階でホテルなど約4万室の隔離場所が確保された。

 最初の感染者とみられる国際…

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