東京古書組合が100年史を刊行 「古本屋、広く知って」
本間ほのみ
東京都内の古書店でつくる都古書籍商業協同組合が創立100年を記念して「東京古書組合百年史」を刊行した。
組合は1920年に発足し、昨年、100周年を迎えた。神保町の古書店街の歴史を描いた著書がある鹿島茂さんの寄稿や、バブル経済で盛り上がった昭和後期からインターネットの登場で厳しい時代を迎えた古書店の歴史、次世代を担う若手店主のインタビューなどが掲載されている。
組合の加盟数が最多だった87年と現在の古書店の分布が比較できるマップもついている。多くの人に手にとってもらいたいと、白地のハードカバーで明るい印象に仕上げた。
街から減りつつある古書店。編纂(へんさん)委員の小野祥之さん(55)は「古本屋にも、こういう組合があって歴史があることを広く知ってもらえたら」と話している。
全国の古書組合加盟店や組合が運営するサイト「日本の古本屋」で購入できる。税込み8千円。(本間ほのみ)
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