試験管内でマウスES細胞から精子 産まれた赤ちゃんも健康 京都大

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野中良祐
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 万能細胞の一種のES細胞から、試験管内の培養のみでマウスの精子をつくることに成功したと、京都大と横浜市立大のチームが8日、発表した。精子が成熟していく各段階を詳細に解析できるようになり、不妊の原因などを解明する研究に役立つ可能性がある。

 万能細胞から精子をつくる研究ではこれまで、精子のもととなる細胞までの段階は試験管内で成功していた。だが、この細胞を生きた個体がつくる精子と同レベルに成熟させるためには、細胞を生体内に移植する必要があった。今回の成果はこうした現状から一歩進んだ格好だ。

 京大の斎藤通紀教授らは、生体内では精子のもととなる細胞が成熟する途中で、遺伝子の働きを調整する機構がいったんリセットされることに着目。この過程を再現するために、精子のもととなる細胞を5日間培養した後で精巣の細胞を混ぜたところ、精子に成熟させることができた。

 試験管内でつくった精子を体外受精させると、健康な赤ちゃんマウスが産まれた。今後、世代を継いでも影響がないかを調べる。

 今回の研究では、生体から採…

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