バーチャルオフィスに出勤、オンライン飲み手当も テレワーク新事情

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松浦新
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ソーイージーが6月に開設したバーチャルオフィスの画面。社員のアイコンが共用テーブルの周りに座ったり、商談用の部屋に入ったりしていてそれぞれの状況が一目でわかる
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 1年半以上に及ぶコロナ禍は、働き方にも大きな変化を迫っています。とくにテレワークは、当初こそ感染対策の一つとして唱えられましたが、これをチャンスとみて積極的に取り組む企業も現れています。そこではどんな反応が起き、どんな課題が浮かんでいるのか。いくつかの職場をのぞいてみました。松浦新

パソコン画面にオフィス登場

 記者がオフィスの呼び鈴を押すと広報担当の斉郷水希さん(27)が迎えてくれた。中を見渡すと丸いテーブルが六つ並んでいる。

 これらはすべて記者のノートパソコンの画面上で起きていることだ。動画マニュアル制作サービスの会社「ソーイージー」(東京都千代田区)が6月にネット上に開いたバーチャルオフィス。よく見るとテーブルのまわりの椅子には顔写真やイラストのアイコンが座っていて、それぞれに社員の名前らしきものがついている。

 ソファが並ぶロビーでざっと説明を受けた。斉郷さんの声が聞こえるのは記者のアイコンと斉郷さんのアイコンが画面上で近づいているからだ。声の届く範囲は調節できる。

話しかけてよい? 居場所で判断

 社員の勤務は午前10時半から午後3時をコアタイムとするフレックス制。「出社」すると、タイムレコーダーを押して丸いテーブルにつく。この日はアルバイトやインターンを含めて約30人の従業員のうち15人が働いていた。残りの従業員の多くは、営業などで現実に外出しているか、休みということだ。

 オフィスは決まった席を決めないフリーアドレスだが、同じ部署の人が声の届く範囲に自然に集まりやすい。記者も座っている人に近づくと会話できた。仕事に集中したい人、電話やオンラインで商談中の人は、専用の部屋に入る。ロビーのソファにいれば休憩中であることを示すので気軽に声をかけやすい。

リアル顔同士の会話は会議室で

 会議室ではお互いのリアルの顔を見ながら話すこともできる。会議室で、バーチャルオフィスの導入を決めた取締役の西浜隆次郎さん(41)と、顧客のサポートを担当する入社1年目の広田美沙希さん(25)を取材した。

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バーチャルオフィスの「会議室」で取材に応じるソーイージーの(左から)斉郷水希さん、西浜隆次郎さん、廣田美沙希さん

 広田さんは「バーチャルオフ…

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