警察官が交通違反もみ消しの疑い、書類送検 断れなかった部下3人も

坂田達郎
[PR]

 交通違反を見逃すよう同僚の警察署員に頼んだなどとして、山形県警は7日、県内の警察署に勤務していた40代の男性警部を犯人隠避教唆と道路交通法違反(無免許運転)の疑いで書類送検し、発表した。警部は同日付で停職6カ月の懲戒処分となり、依願退職した。

 また違反のもみ消しに関わったとして、同僚だった30代と40代の警部補、30代の巡査長の男性署員計3人を犯人隠避容疑で書類送検。警部補2人は減給100分の10(1カ月)の懲戒処分で、巡査長は所属長訓戒。捜査関係者によると、4人は当時、小国署の同僚だったという。

 監察課によると、警部は2019年6月11日夜、置賜地方の国道トンネル内で公用車で追い越しをし、交通違反の取り締まりを受けた。警部は当直責任者だった30代警部補に反則切符の処理をしないよう依頼。警部補は署員2人に指示し、違反を見逃した。

 さらに、警部は今年3月19日夕、私用車を運転中に携帯電話の画面を見て、別の署員から取り締まりを受けた。署で事情を聴こうとしたところ、「用を足しに行く」と言ったまま逃走。免許失効中だったことも分かった。

 警部は4月5日に首都圏で見つかった。調べによると、2年前の違反もみ消しを認めたほか、借金があることもわかったという。免許失効については「うっかり失効だったことにして、手続きを受けようと思っていた」と説明。無免許で公用車を運転したこともあったという。違反を見逃した3人は「上司の頼みを断れなかった」などと話したという。

 川井伸・首席監察官は「県警の信用を大きく失墜させる行為。誠に申し訳なく、県民のみなさまに深くおわび申し上げます」と謝罪した。(坂田達郎)