手放しでは喜べない勝ち点3 すばらしかった3人(中西哲生コラム)

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 サッカー・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第2戦、日本は中国相手に何とか1―0で逃げ切りました。もし引き分けてしまうと、初戦のオマーン戦の衝撃的な敗北を振り払うことが難しい中、悪い流れを断ち切る価値ある勝ち点3を手にしました。ただ、手放しで喜べる勝ち点3ではなかったのも確かです。

 前半は、二つの理由で主導権を握ることができ、40分に決勝点となる先制ゴールを奪いました。

 中国は、初戦でオーストラリアに0―3で敗れたこともあったからか、慣れている4バックから5バックに変えてきました。しかし5バックに慣れていないのか、序盤から日本の攻撃を気持ちの面でも受けてしまい、かなり引いていました。それによって日本が、相手陣地のかなり深いところまでボールを運べる状況となったのです。

 日本も第1戦に比べ、攻守において改善されていました。ボールを奪いにいく姿勢や、球際の厳しさといった守備の部分に加え、攻撃でもパススピードが上がっていました。サイドチェンジも速く、単に隣の選手に出すだけでなく、隣の選手を飛ばしてパスを出すなど、効果的なパス回しができていました。

 ただ後半は、相手に何もさせなかった前半のクオリティーを保てませんでした。中国も後半18分に一気に3人を入れ替え、慣れていた4バックに戻しました。日本の攻撃を前線から防ごうとアグレッシブに出てきたこともあって、日本が前進するのが難しい状況となりました。

 相手のシステムが5―3―2であれば、中盤の両サイドのスペースは空きますが、中国が4―4―2になったことで、日本はサイドでビルドアップする時に相手の中盤の選手からプレッシャーを受けることになりました。ただ、その中でもいくつかチャンスはつくっていました。もう1点とれれば試合が決まる可能性がありました。攻撃の最後の崩しの部分はまだまだ改善の余地があります。

 攻撃陣では、3人のパフォーマンスがすばらしかった。

 いわゆる「1・5列目」の3…

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