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山梨・日本航空高校(下)

ライバルは親友

 学校の敷地に全長850メートルの滑走路がある山梨県甲斐市の日本航空高校。パイロットやキャビンアテンダントなど航空業界の人材を育成する航空科を持つユニークな学校で、今年の全国高校野球選手権大会に出場した野球部をはじめ、多くの部活動が全国レベルの活躍をしている。

 コンサートミストレスとして吹奏楽団を牽引(けんいん)している3年生の「サヤノ」こと大西さやのも、空港で働くグランドスタッフに憧れて入学してきた。地元の兵庫県を離れ、各地から集まってきた生徒たちとともに学生寮で暮らし始めた。

 サヤノには、加古川市立中部中学校吹奏楽部のファゴット奏者として、全日本吹奏楽コンクール全国大会に3年連続で出場した経歴がある。中学の仲間の中には関西の吹奏楽強豪高校に進んだ者もいたが、サヤノは将来の夢のため日本航空高校を選んだ。

 「とりあえず、楽器が吹ければいいかな」

 2019年春、サヤノは軽い気持ちで吹奏楽団に入った。

 山梨県の高校はまだ全日本吹奏楽コンクールの全国大会に出場したことがなく、日本航空高校は小編成(B部門)で県大会を突破したことがなかった。人数も25人ほどと小規模で、多くが初心者だった。明らかに中学時代とはレベルが違っていたのだ。

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