「馬券不正購入」笠松競馬が8カ月ぶり再開 場内に監視カメラ

荻野好弘
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 所属する調教師や騎手らの馬券不正購入など、相次ぐ不祥事で開催を自粛していた笠松競馬(岐阜県笠松町)が8日、約8カ月ぶりにレースを再開した。主催する同県地方競馬組合は、競馬場内に多数の監視カメラを設置したほか、関係者向けに競馬法令の勉強会を開くなどの不正防止策をとり、レースを公正に実施できると判断した。

 レースは1月12日以来。新型コロナウイルス対策で無観客で開かれた。一連の問題で騎手の引退が相次ぎ、笠松競馬所属の騎手は9人しかおらず、レースには名古屋競馬の騎手たちが加わった。

 組合管理者の河合孝憲副知事はネット中継された再開セレモニーで「ファンや全国の競馬関係者に迷惑と心配をかけ、心よりおわびする。信頼回復に一丸となって取り組む」と述べた。

 組合は今年1月、調教師らが馬券の払戻金を含む巨額の所得隠しを国税当局から指摘されたとの報道を受け、第三者委員会を設置。すでに引退していた調教師、騎手4人以外にも馬券の不正購入が広がっていたことがわかった。

 組合は4月、馬券の不正購入問題などで、引退した元調教師らを含め、騎手・調教師計30人と組合職員21人の処分を発表。7月には、厩務(きゅうむ)員を中心に所得約1億1千万円の申告漏れがあったなどとして、計84人を処分した。この間、競馬の開催が延期されていた。(荻野好弘)