河野太郎氏、総裁選へ安倍前首相らと面会「男系天皇は一つのあり方」

自民党総裁選2021自民

坂本純也、小野太郎
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 河野太郎行政改革相は8日昼、国会内で安倍晋三前首相と面会した。自民党総裁選(17日告示、29日投開票)へ立候補する意向を伝えた。河野氏は同日午後、記者団の取材に応じ、エネルギー政策について「安全が確認された原子力発電所は当面は使っていくということはある」と述べた。皇位継承のあり方には、「男系で続いてきているというのが、日本の天皇の一つのあり方なんだと思う」と語った。

 河野氏はかつて、「脱原発」を主張したことがある。皇位継承のあり方をめぐっては防衛相を務めていた昨夏の記者会見で、「現皇室で男系を維持していくには、かなりのリスクがあると言わざるを得ない」との見方を示し、女系天皇も含めて検討する必要性を認めていた。

 河野氏は8日、安倍氏のほか、青山繁晴参院議員ら党内の「保守系」議員と相次いで面会した。面会後の青山氏の説明によると、皇位継承のあり方について「自分は女系容認論者ではない」と伝えられたという。

 河野氏はこの日、記者団から「脱原発」について問われ、「カーボンニュートラル温室効果ガス排出量の実質ゼロ)を実現するために、必要なところは何かで埋めなければいけない。原子力を使って埋めることになる」と述べた。再生可能エネルギー導入の必要性に触れたうえで、「どうしても足らざるを得ないところは、安全が確認された原子力発電所は当面は使っていくということはある」と語った。

 記者団から「脱原発は現実的ではないと考えているのか」と問われると、「いずれ原子力もなくなっていくんだろうと思う。ただ、別に明日、来年やめろと言うつもりではありません」と答えた。

 また、皇位継承のあり方について、記者団から「以前発言のあった女系天皇についての認識を改めて」と問われ、「(政府の)有識者会議でいろいろ検討し、中間的な取りまとめも出されている。しっかりと尊重していかなければいけない」と述べた。かつて主張した「女系天皇」を検討する必要性には触れなかった。

 政府の有識者会議では、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる案と、旧宮家の男系男子が養子として皇族復帰する案の2案を、「今後の検討の中心」としている。自民党保守派には現在の男系男子による皇位継承の維持を重視し、女性・女系天皇女性宮家創設に否定的な声が強い。(坂本純也、小野太郎)