スーパードライの1年先輩、90年代の缶ビール「アサヒ生」復活

山下裕志
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 アサヒビールは8日、かつて販売していた缶ビール「アサヒ生ビール」を復活させ、新たな定番商品として14日から売り出すと発表した。新型コロナ禍で「家飲み」が広がり、昨年は酒税が下がるなどビール市場に追い風が吹くなか、同社は「『スーパードライ』に次ぐ、第2の柱として育てたい」と意気込む。

 「アサヒ生ビール」は1986年に発売したが、翌年発売して大ヒットしたスーパードライの生産を優先させるため、93年に缶の製造を終えていた。一方、飲食店には提供を続け、根強い人気があったという。「まろやかなうまみ」が特徴の味わいはそのままに、缶のデザインを刷新した。

 スーパードライの年間約6500万箱(20年実績、1箱は大瓶20本分)には及ばないが、5年後には年1千万箱の販売をめざす。松山一雄・マーケティング本部長は8日のオンライン会見で「スーパードライでは満たしきれない『癒やし』を感じてもらえると思い復活させた」と語った。

 11月24日には「アサヒ生ビール黒生」も売り出す。いずれも想定価格は350ミリリットルで税込み219円前後、500ミリリットルで286円前後。(山下裕志)