2人乗りで線路をGO 「軌道自動自転車」、JR東海が電動化へ

今泉奏
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 JR東海は、作業用の「軌道自動自転車」を電動化する計画だ。作業員を乗せて線路上を走るカート型の乗り物で、線路設備などの点検をする際に使う。今年7月から始めている紀勢線での走行試験を経て、来春以降、現行のガソリン式から移行することを予定している。

 軌道自動自転車は2人乗り。主に災害時などに点検のため線路上を進むときに使われる。エンジンを動かす方式からモーターで走る電動式にすることで、騒音と振動が小さくなる。指令所との通信もしやすくなる。日産の電気自動車リーフのバッテリーをリサイクルし、フル充電で最長50キロほど走れる。

 排ガスは出ず、ブレーキ時にも充電できる。ガソリン式の全207台を電動式にかえると、二酸化炭素排出量は年間3・4トン削減される。1台約190万円で初期投資額は約4億円を見積もる。ガソリン式より1台60万円ほど高いが、ガソリン代が減る分、使用コストは同等になる見込みという。

 金子慎社長は、「今後は長期間の繰り返し使用による走行可能距離への影響などを検証していく」と話している。(今泉奏)