高止まりの自宅療養者、自治体が独自支援

新型コロナウイルス

前田基行、角津栄一、星井麻紀
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 新型コロナウイルスの感染拡大で、全国で自宅療養者の支援が新たな課題になっている。群馬県内では7日現在、338人が自宅療養している。渋川市は自宅療養者と家族に向けた独自の支援策を始めた。安中市も食料品や日用品を無償配達する支援を始める。

 県は8月、医療体制の逼迫(ひっぱく)に対応するため、無症状や軽症で重症化リスクが低く家庭内感染のおそれがない人は「自宅療養」とする新たな運用を始めた。

 渋川市は行き届いていない部分がある自宅療養者の生活支援に乗り出した。児童生徒が濃厚接触者となった場合、学校で配った課題のプリントを届けたり、オンライン学習に必要なポケットWi―Fiを貸し出したりする。陽性者以外に子どもの養育ができないケースでは、保健所や児童相談所と相談して一時保護も検討するという。

 陽性者が高齢者の世話をしている場合、ケアマネジャーや事業所と相談して対応する。家庭内の感染を防ぐため、生活動線を分ける段ボール製のパーティション(仕切り)も提供。市は「生活全般について総合的に支えたい」。

 濃厚接触者に対しても食料品や日用品を届ける支援をしている。7日現在、18世帯(38人)から申し出があったという。

 市は自宅療養者の個人情報を把握できないため、支援対象は申し出があった市民に限っている。市の担当者は「個別ケースに応じた相談にも対応しています。困ったことがあれば連絡をしてほしい」と話す。問い合わせは市新型コロナ総合支援センター(0279・25・7014)。

 安中市は、濃厚接触者として外出自粛を要請された市民のうち、家族や親類からサポートを受けられない人に対し、食料品や日用品を無償で自宅に届けるサービスを始める。準備が整い次第、今月中旬をめどにスタートする予定だ。

 市によると、レトルト食品や缶詰など食料品のほか、トイレットペーパーなど日用品を一週間分届ける。保健所から濃厚接触者に送る書類に支援制度の案内を同封し、希望者は市に連絡してもらう。支援物品は市職員が届ける。実施期間は2カ月ほど。50人程度を想定し、状況に応じて追加対応をする。

 自宅療養者に対し、県は血中酸素飽和度を測るパルスオキシメーターを貸与し、生活支援物資を配布している。「健康観察センター」の担当が1日に最低1回、連絡して症状を聞き取り、症状が悪化した場合は入院など医療につなげる対応をしている。(前田基行、角津栄一、星井麻紀)

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