服を着たまま湖に入っていく男性「死にたくなった」 救った声かけ

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 【福島県】猪苗代署は2日、人命を救助したとして、レイクサイド磐光(猪苗代町)の責任者、遠藤陽一さん(45)=郡山市=と従業員の渡部正良さん(66)=猪苗代町=に感謝状を贈った。

 8月8日昼ごろ、ホテル前の湖岸。60代の男性が服を着て靴を履いたまま湖に入っていくのを、スワンボートを補修していた渡部さんが見つけた。「ぬれるよー」と声をかけたが、反応はない。

 渡部さんが遠藤さんに電話している間に、男性は乗用車に乗り込んだ。駆けつけた遠藤さんが「何をしようとしてたの」と声をかけると、男性は無表情で「死にたくなった」。

 男性はそのまま車で走り去ったため、2人は猪苗代署に通報した。渡部さんがとっさに携帯で車のナンバーを撮影していたおかげで、その後、男性の無事が確認された。

 「ホテル前の湖岸を訪れる観光客はコロナ禍でも多い」と遠藤さん。不審なことがあれば2人は連絡を取り合い、通報することにしている。

 本田邦幹(くにのり)署長は「我々がパトロールできていないところがあっても、住民の協力で事故を防げることがある。今回も男性の行動を見守ってくれていたことがよかった」と感謝していた。