バッハ会長、東京五輪は「希望の象徴」 感染拡大との因果関係は否定

遠田寛生
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 国際オリンピック委員会(IOC)は8日、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック閉幕後では初の理事会を開いた。トーマス・バッハ会長は理事会後の記者会見で東京大会を総括し、「世界が待ち望んでいた希望の象徴だった。安全な大会を実施できた」と高く評価した。新型コロナウイルス対策で効果的だったものは2022年北京冬季五輪に引き継ぐ方針という。大会期間中に日本で感染が拡大したことと大会開催との因果関係はあらためて否定し、「バブル外に感染が広まったと示すものは何もない。科学的な根拠があるし、感染者数は東京だけでなく、日本全体で増えてもいた」とした。

 また、東京大会に参加しなかった北朝鮮オリンピック委員会に、22年末まで資格停止処分を科した。五輪への参加、派遣義務を定めた五輪憲章への抵触が理由で、財政的な支援を凍結する。処分が続けば22年北京冬季五輪には選手団として参加できない見通しだが、出場権を得た選手の出場可否は今後検討していく。

 政権崩壊で混乱が続くアフガニスタンに関しては、東京五輪の閉会式があった8月8日から関係者の退避支援に動いていたと明かした。東京大会に参加した同国の選手や関係者、北京大会を目指す冬季競技の選手らは全て国外に脱出できたと発表。ほかの国際機関などと連携し、最初の段階では約100人の退避に貢献したという。(遠田寛生)