南軍リー将軍の最大の像撤去 米バージニア知事「価値観にそぐわず」

ワシントン=大島隆
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 米バージニア州政府は8日、南北戦争で南部連合を指揮したリー将軍の像を、州都のリッチモンドから撤去した。米国では近年、奴隷制度や人種差別に関わったとして南部連合の将軍らの像を撤去する動きが進んでいる。このリー将軍像は、残された南部連合の像の中で最大のものとして知られていた。

 ノーサム州知事は2020年に撤去の方針を決定し、反対派が差し止めを求めていたが、裁判所が2日に訴えを退けていた。

 ノーサム知事は8日に声明を発表し、「公的なモニュメントは、自分たちがどのような人間であるかを伝える物語を反映するものだ」として、リー将軍の像は現代の価値観にそぐわないとの見解を示した。米メディアによると、8日にはノーサム知事や市民が像の前に集まり、撤去作業を見守った。

 バージニア州では17年に、シャーロッツビルのリー将軍像撤去をめぐって白人至上主義団体と抗議する市民が衝突。白人至上主義者の車が抗議する人々に突っ込み、1人が死亡する事件が起きた。(ワシントン=大島隆