菅氏の「好感度」、1年前の安倍氏よりも低く 総裁選候補者では…?

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小宮山亮磨
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 自民党総裁選への不出馬を表明した菅義偉首相の「好感度」は、1年前に辞意表明した当時の安倍晋三前首相よりも低いという調査結果を、大阪大の三浦麻子教授(社会心理学)がまとめた。後任が取りざたされる政治家では、河野太郎行政改革相が1年前より好感度を落としたものの、岸田文雄前党政調会長をなお上回っている。

 三浦さんは、菅首相が自民党総裁選に立候補しないことを明らかにした9月3日と翌4日、オンライン調査会社に登録した全国の569人を対象にオンラインでアンケートを実施。菅氏に対する気持ちを、最も強い反感を示す「0」から最も強い好意を示す「10」までの11段階で答えてくれるよう頼んだ。

 0~4の「反感」があると答えた人は計52・9%いたが、6~10の「好意」は計20・9%にとどまった。5の「反感も好意もない」と答えた人は26・2%。10点満点で示すと、平均4・0点だった。

 三浦さんは安倍氏が辞意を表明した2日後の昨年8月30日にも、今回のアンケートに答えたのと同じ569人に同様のオンライン調査をしていた。安倍氏に「反感」があった人は計36・4%で、「好意」の計42・9%のほうが多かった。10点満点で示すと平均5・0点だった。

 三浦さんは「安倍氏は辞任の理由を『病気のため』と説明したので、お気の毒だと同情された。今の菅氏より好意を持たれたのは、このためではないか」とみる。

 調査では、総裁選の候補者となりそうな政治家についても意見を聞いた。

 新型コロナウイルスのワクチン確保などに取り組んだ河野氏は、1年前の調査では平均5・7点だったが、今回は同5・3点と低下した。前回の総裁選で菅氏に敗れた岸田氏は、1年前は平均4・4点で今回は同4・7点。上昇したものの河野氏には及ばなかった。

 石破茂元幹事長は、1年前は同4・6点。今回は同4・4点で、統計的にはっきりとした差はなかった。

 今回の調査で、支持する政党や好ましいと思う政党が「自民党」だと答えた人(217人)をみると、河野氏は6・5点→6・1点と推移したのに対し、岸田氏は4・9点→5・0点。石破氏は4・4点→4・2点だった。

 三浦さんは「自民党に好意をもつ人たちの間では、好感度は河野氏が高くて石破氏が低い。岸田氏は、反感も好意もないことを示す『5』を選んだ人が34%もいた。可もなく不可もないというのが岸田氏の特長であり、弱点でもあるのではないか」と話す。

 1年前の調査で対象にならなかった高市早苗総務相は、今回の調査で平均3・8点。小泉進次郎環境相は3・5点、安倍氏は3・5点だった。自民に好意を持つ人に限ると、高市氏は4・2点、小泉氏は3・8点、安倍氏は4・9点だった。(小宮山亮磨)

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