「ベルセルク」作者の素顔 「ドラゴンころし」はこうして生まれた

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黒田健朗
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 今年5月に亡くなった漫画家、三浦建太郎さんの代表作「ベルセルク」の最新364話が、10日発売の漫画誌「ヤングアニマル」に掲載された。東京・池袋では10~23日、直筆原稿などを展示する「大ベルセルク展」も開催される。「臨場感へのこだわりが半端じゃなかった」「アイデアを練って練ってできたのが『ドラゴンころし』だった」――。歴代の担当編集者に、三浦さんとの思い出などを聞いた。

重版がかかり出した「過去編」

 三浦さんは1966年、千葉県で生まれた。大学在学中にデビューし、89年には代表作である「ベルセルク」の第1話を発表した。主人公の剣士ガッツが魔物らと戦うダーク・ファンタジーだ。電子版も含む単行本の累計発行部数は全世界で5千万部を超えている。

 「ベルセルク」は、当初から今ほどの人気があったわけではない。潮目が変わったのは、漫画作品としては異例の長さとも言える、単行本3巻から10巻以上続いた過去編からだった。当時の担当編集者で、現在白泉社取締役を務める島田明さん(57)は、96年春から単行本に毎月重版がかかり出したことを覚えている。「普通過去編は、1話か2話くらいしかやらない。それが気付いたら過去編の方が(序章の)黒ガッツ編よりも長くなった。その辺りで漫画読みの琴線に触れるものがあったのでは。過去編で作品の奥行きが増した。この漫画は何かをやろうとしている、というのが伝わったんだと思います」

 「それは剣と言うにはあまり…

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