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「ワクチン3回目、年末まで控えて」 WHO、世界の接種格差を懸念

新型コロナウイルス

ローマ=大室一也
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 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は8日、新型コロナウイルスワクチンの接種格差を問題視し、高所得国を中心とした3回目の追加接種を少なくとも年末まで控えるよう求めた。スイス・ジュネーブで開いたオンライン会見で各国に呼びかけた。

 8月上旬の会見でも9月末まで控えるよう求めていたが、世界の接種格差の状況がほとんど変わらないため、延長を求めるとした。

 免疫力を高める追加接種は「ブースター」と呼ばれる。感染力の強い変異株の拡大への対応などから、イスラエルですでに始まり、米国など各国でも計画が進む。

 テドロス氏によると、これまで世界で55億回分のワクチンが接種されたが、その80%は高所得国が中心だったという。WHOは、すべての国が年末までに人口の少なくとも40%にワクチンの接種を終えることを目標に掲げているが、状況は厳しい。

 テドロス氏は、免疫不全などで追加接種が必要な人たちに理解を示しながらも「十分にワクチンを接種した健康な人たちのために、ブースターが広く用いられるのは見たくない」と語った。

 また、6日までイタリア・ローマで開かれ、自らも参加した20カ国・地域(G20)保健相会合にも言及。採択された宣言で、年末まで40%がワクチン接種を終えるWHOの目標が支持されたことを評価し、「G20は(目標を)実現するための手段を持っている」と期待を寄せた。(ローマ=大室一也)

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