上方の寄席「繁昌亭」のめざす未来は コロナ下の15周年

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篠塚健一
写真・図版
天満天神繁昌亭。笑福亭松鶴一門の昼席では、笑福亭の噺家たちの看板がずらり=2021年8月30日、大阪市北区
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 上方落語の定席「天満天神繁昌亭」(大阪市)が9月15日、開場から15年を迎える。関西を代表する寄席はいま、どんな未来を見据えているのか。

15周年記念公演、商店街が支援

 「『協調と競争』というテーマを掲げて、より良い番組をお届けしたい」。15周年記念特別公演の幕が開いた8月30日、上方落語協会笑福亭仁智(じんち)会長は舞台上でこうあいさつした。例年の特別公演は1日のみだが、今年はなんと、10月3日までの35日間に拡大。桂文枝林家染丸らの各一門が、1週間ごとに高座に上がる昼席も大胆に企画した。そこには、コロナ下で遠のいた客足を取り戻そうという思いがにじむ。

 支援するのは、地元の天神橋筋商店連合会だ。特別公演の期間中、毎回20人に商店街で利用できる1千円分の金券を提供している。「繁昌亭ができて、商店街の人通りも増えました。コロナで商店街も様々なイベントが中止になりましたが、お互いに長く続いていくよう、繁昌亭にもがんばってもらいたい」と、会長の盛岡淑郎(よしお)さんはエールを送る。

 繁昌亭の完成は2006年。大阪に落語中心の寄席を作ろうと、上方落語協会天神橋筋商店連合会がタッグを組み、2億円以上の資金を集めた。敷地を提供したのは大阪天満宮で、協会との橋渡しをしたのは商店街。三者の協力関係はいまも健在だ。

 成功したのは、上方落語家の…

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