「総裁選出馬はとてつもないエネルギー」菅首相が会見、退陣表明後初

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 菅義偉首相は9日、首相官邸で記者会見に臨み、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に立候補しない考えを改めて表明した。12日が期限の緊急事態宣言の解除が難しく、「コロナ対策と公務があり、出馬はとてつもないエネルギーが必要だ。全体像を考える中で不出馬の宣言をした」と説明した。総裁選後に首相は退任する見通しで、菅政権は1年余りで幕を閉じる。

 会見は宣言の延長決定などに伴い行われた。3日に自民党役員会で立候補の見送りを表明してから、首相が会見したのは初めて。新型コロナウイルスへの対応に追われた1年を「暗いトンネルの中を手探りで進んでいくことにも似た困難なものだった」と振り返り、「医療体制を確保することができなかったのは大きな反省点」とした。

 東京五輪パラリンピックについては「この夏の開催には様々な意見もあったが、開催国として責任を果たし、やり遂げることができた。多くの人々に感動をもたらし、世界中に夢や希望を与えた」と振り返った。自身の政権運営について「全てをやり切るには1年はあまりにも短い時間だったが、子供や若者、国民が安心と希望を持てる未来のために道筋を示すことができたのではないか」と語った。

 総裁選をめぐっては、立候補を断念する前に、衆院解散や自民党役員人事を検討したことを明かした。解散について「色々なシミュレーションを行ったことも事実」、人事について「やれればやりたいという思いで考えたことも事実だ」と述べた。無派閥であることから、総裁選に向け「自ら行動しなければならないことにも直面した」とも語った。河野太郎行政改革相が総裁選に立候補する意向を固めたことについて、「私自身も官房長官のときに出馬表明した。色々な方が立候補し、考え方を述べるのはいいことだ」と話した。

 また、自身が次の衆院選に立…

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