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障害ある子と親のふれ合い撮った写真展「不幸だと感じる人ぜひ見て」

岩堀滋
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 ダウン症などの障害がある子どもと親がふれ合う姿を撮影した写真展「life~笑顔のカケラ~」が17~23日、東京・銀座のギャラリーで開かれる。被写体となった親子の思いも聞き取り、文章を写真に添える。撮影した横浜市港北区のフォトグラファー、葛谷舞子さん(44)は「障害者は不幸だと感じる人にぜひ見てほしい」と話す。

 葛谷さんは東京工芸大の写真学科を卒業し、新聞社の委託カメラマンなどを経てフリーに。一般の家族写真撮影などを請け負いながら、障害児と親の撮影にこだわってきた。

 きっかけは大学3年生だった1998年、出生前診断で子どもがダウン症だとわかると中絶する人が多い、との新聞記事を読んだことだった。

 保育園時代、自分の周りにダウン症の友達がいつもいたことを覚えていた。「障害者への不安や無関心は無知からくる。写真を通じて存在を知ってもらい、生まれてくる生命を増やしたい」。そんな思いに至り、当時住んでいた東京都中野区の療育施設に連絡を取った。ダウン症の子が居る家族と知り合い、泊まり込みで撮影を重ねた。撮影した写真はコンテストで入賞。その後も撮影を続ける原点になった。

 自閉症や重度の知的障害がある人を撮ることもある。親子と長い時間をかけて心を通わせ、少しずつ心を開いてもらうのを待つ。

 横浜市内の人を中心に、さまざまな障害ある子どもと親29組の写真を展示する。「仲良くなることが何よりうれしいし、喜び。その上に成り立つのが撮影。こうしたみなさんが居てくれて、今の私があります」

 写真には、親が書いた「子どもの障害がわかった時に、人生が終わったと思った」などという率直な言葉も添える予定だ。「不幸と感じてから、幸せと感じる現在に至る心境の変化を感じ取ってほしい」と葛谷さんは話す。

 入場無料。ダウン症モデルとして活躍するNAOさんや、娘に重度障害がある和光大名誉教授の最首悟さんも登場する。東京都中央区銀座1丁目の富士フォトギャラリー銀座で平日午前10時半~午後7時、土日祝日は午前11時~午後5時。問い合わせは葛谷さん(080・1796・4925)へ。岩堀滋