帰港にも表情さえないスルメイカ漁師 下がる単価、違法操業の外国船

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小島弘之
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 能登半島沖の好漁場・大和堆(たい)でスルメイカ漁を続ける石川県漁協所属の中型イカ釣り漁船11隻が、能登町の小木港に一時帰港した。水揚げや新型コロナワクチン接種が目的だ。イカの単価は下落傾向にあり、久しぶりの帰郷にも漁師の表情はさえない。

 9日午前0時すぎ、ライトをともしたイカ釣り漁船「第58金剛丸」が薄暗い小木港に入港。早朝には、船凍イカが次々と水揚げされた。「量はともかく、値段が安い」。金剛丸船長で小木船団の山下浩弥船団長(61)の声は弾まない。

 県漁協小木支所によると、今年度の水揚げ量は現時点で約840トン。過去最低だった一昨年度(1568トン)のペースは上回っているものの、依然として低水準だ。加えて、飲食店の休業などで需要が減り、昨年と比べて単価は1~2割低くなっているという。

 外国漁船の違法操業も近年の懸念材料だ。

 山下船団長によると、「(11隻が漁をしている海域で)今のところ中国や北朝鮮の船は見かけていない」。だが、今年も日本の経済的な主権が及ぶ排他的経済水域(EEZ)内で、中国漁船が確認され、水産庁によると、大和堆周辺における退去警告は、今年7月末時点で564件(昨年同時期317件)にのぼる。うち98件は、音声などの呼びかけに応じなかったため、船に向けて放水したという。

 北朝鮮海域と接するエリアで…

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