「目に力ない」「成果言わぬ方が」 菅首相会見を見た市民 道頓堀で

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甲斐江里子
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 菅義偉首相は9日の記者会見で緊急事態宣言の延長を発表し、自民党総裁選に立候補しない考えを表明した。「1年間コロナとの戦いに明け暮れた」「国民の命を守る一心で走り続けた」。首相は過去形で語ったが、市民にとって新型コロナとの戦いと不自由な生活は、今後も続いていく。

 「コロナとの戦いは、暗いトンネルを手探りで進むことにも似た極めて困難なものだった」

 9日午後7時、首相官邸。菅首相は会見の冒頭、1年間の政権運営を振り返った。「ワクチン接種加速化の取り組みは間違いではなかった」。コロナ対応に長く言及した後に、2050年のカーボンニュートラルデジタル庁設置、携帯電話料金引き下げなどを列挙。「この1年、長年の課題に挑戦してきた」「避けては通れない課題にも果敢に挑戦した」と自賛した。

 語る首相の姿は、大阪・道頓堀の大型ビジョンに映し出された。多くの人が足を止めぬ中、時折、映像に目をやる人もいた。

 近くの飲食店に勤める男性(48)は「やりきったという表情だが、目に力がないな」と話した。「官房長官時代は自信に満ちあふれているように見えたけど」

 待ち合わせ中の自営業首藤(すどう)邦雄さん(53)は映像を見続けた。「成果はみんなが評価すること。言わない方がかっこよかった。国民を強く引っ張るようなタイプではなく、首相の器でないのは分かっていた」

 会見は1時間。宣言を19都…

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