新生銀行株がストップ高 SBIHDによるTOB開始、買い注文殺到

小出大貴
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 ネット金融大手SBIホールディングス(HD)による新生銀行の株の公開買い付け(TOB)期間が10日始まり、東京株式市場では新生銀株に買い注文が殺到した。午前11時現在、前日比20・8%高の1740円と値幅制限いっぱいのストップ高買い気配となり、売買が成立していない。

 SBIHDは9日、新生銀を傘下に収めるため、新生銀の株を9日終値1440円より38・9%高い1株2千円で買い付けると発表した。いまの株価水準でTOBに応じれば売却益が得られると判断した投資家の買いが集中している。

 SBIはすでに新生銀株を約20%持つ筆頭株主。約1100億円かけて株式の保有比率を48%まで引き上げ、連結子会社にすることをめざす。新生銀への事前通告はしておらず、新生銀は9日、「情報を分析したうえで、早急に株主の皆様に案内する」とのコメントを発表。同社幹部は「来週中をめどに何らかの発表を出す」としている。

 新生銀は1998年に経営破綻(はたん)した日本長期信用銀行が前身で、未返済の公的資金約3500億円を抱える。未返済金は普通株に転換されており、株価を上げて国側が売れば返済となる。国民負担を生じさせないためには株価「7500円」での売却が必要とされ、国側は今回のTOBには乗らないとみられている。(小出大貴)