横浜市長選、投票直前の「拡散」から考える デジタル時代の選挙報道

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三橋麻子
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■メディア空間考 三橋麻子

 菅義偉首相退陣の引き金の一つになったとみられているのが、横浜市長選だ。今から1カ月前の横浜市長選告示日、この選挙の結果が国政を揺るがす事態に至るとは、どれだけの人が思っただろう。少なくとも私は思っていなかった。

 とはいっても、首相のおひざ元で統合型リゾート(IR)誘致の是非を問う注目の選挙だ。横浜総局や朝日新聞デジタルの編集部では7月、横浜市長選をネットでどう報じるか、議論をした。

 7月の都議選では、候補者の当落や得票数など開票状況をリアルタイムで伝える開票速報ページに予想以上の注目が集まった。横浜市は有権者数が多い。しかも、長野県知事だった田中康夫氏、神奈川県知事だった松沢成文氏ら著名人が続々と名乗りをあげていた。

 議論の末、有権者にしっかり判断材料を提供し、すみやかに開票状況を伝える必要があるだろう、と、都知事選に近い仕様のリアルタイムの開票速報のページをつくることにした。市長選では異例だ。政策についての候補者アンケートも配信することになった。

 投開票の少し前まで、横浜市長選の記事に特にアクセスが集中するという様子はなかった。

 だが、直前になって記事の拡散ぶりが変わった。

 私も、前日と当日に横浜市長…

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