カズの自虐的なひとこと、寂しげな笑顔 「僕が試合に出るときは」

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 メモを取っていた手が思わず止まった。踏み込んだ言葉遣いに、戸惑っている自分がいた。

 8月にあったオンラインのインタビュー。パソコンの画面越しにいたのは、三浦知良、54歳。現役最年長のJリーガーだ。

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 選手としての未来をどう描いているのか?

 「サッカーはどこでもできる。必要としてくれるなら、どこにでもいく」

 いつものように、現役へのこだわりを語ったあとだった。

 「でも、僕が出場するときはショータイム的になる可能性もある。期待されているのはゴール。どんなに短い出場時間でも、ショータイムでもいいと割り切って、得点に集中してこだわってやりたい」

 自らを「やんちゃだった」という29年前、日本代表戦を終えたあとにオフト監督を呼び止めて、「俺を途中で交代させられるのは、俺だけだ」と言い放ったこともあった。

 そのカズが自らの出番を「ショータイム」と表現した。自虐的な言葉は似合わない男だ。時間の流れは残酷だと思った。

 ここ数年、カズのなかの微妙な変化を感じている。

 最初に気づいたのは2年前の…

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