井山名人の「無限パンチ」 耐えて耐えてついに一力天元が1勝

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大出公二
平田智也七段と星合志保三段のバーチャル大盤解説会 あの棋士もゲストに?~井山裕太名人VS一力遼天元~【第46期囲碁名人戦第2局】
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第2局を制し対局を振り返る一力遼挑戦者。手前は井山裕太名人=2021年9月9日午後8時2分、福島県郡山市、迫和義撮影
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 名人の怒濤(どとう)の攻撃を、挑戦者は耐えに耐えた。第46期囲碁名人戦七番勝負(主催・朝日新聞社、協賛・株式会社 明治、マニフレックス)の第2局は、挑戦者の一力遼天元(24)が制し、シリーズを1勝1敗の振り出しに戻した。

 井山裕太名人(32)はいつにも増して、超攻撃的だった。見る者をまず驚かせたのが、序盤早々の35手目図1の黒1だ。この手では黒3と下がって、まず隅の陣地を確保するのが「大人の手」と、解説の蘇耀国(そようこく)九段は言う。次いで挑戦者に白1と打たせて左辺を譲っても、バランスは取れている。だが名人は、相手に何も譲らない強硬策に出た。

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図1 名人に常識なし

 黒1は左辺の白を上下に分断して、攻撃目標をつくる意図だ。だが、白2となってみると、上下の黒もまっぷたつに裂かれている。黒7も同様。白8と突き出され、囲碁の教科書では悪形の見本とされる「裂かれ形」を自らつくりにいった格好だ。

 「実は僕も考えた手なんです…

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