古代山陰道の盛り土か 鳥取・善田傍示ケ崎遺跡で見つかる

石川和彦
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 鳥取市青谷町善田(よしだ)の善田傍示ケ崎(ぼうじがさき)遺跡で、古代山陰道の一部と考えられる盛り土と、道路側溝と推測される溝状遺構を確認したと、同市埋蔵文化財センターが発表した。この遺跡は周辺の遺跡で見つかっている古代山陰道の延長上にあたると推定されており、それが裏付けられた格好だ。

 鳥取市を流れる露谷(つゆだに)川の改修工事に伴い同市埋文センターが7月、発掘調査を始めた。調査面積は360平方メートル。

 盛り土は古代山陰道の道路面の下にあったとみられ、5層が確認された。厚みは20~30センチ。盛り土の中から石や枝が見つかり、軟弱な地盤を改良しようとしたことがうかがえるという。溝状遺構は雨水を流す側溝とみられ、最も深いところで深さ20センチ程度。

 周辺の青谷上寺地遺跡と青谷横木遺跡で見つかった古代山陰道も今回確認された盛り土の幅も9メートルほど。青谷平野の古代山陰道の道幅は9メートル程度とみられるという。担当の横山聖・調査員は「これから盛り土を掘り、いつごろ造られたのかを知る手がかりを得たい」と話した。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、現地説明会は開かない。10月下旬と予定している調査終了後、ホームページに結果を掲載するとしている。(石川和彦)