新生銀買収の仕掛け人・北尾氏 金融界の風雲児か、地銀の救世主か

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細見るい、小出大貴、西尾邦明
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 一方的に新生銀行の株式の公開買い付け(TOB)を始めたSBIホールディングス(HD)を率いる北尾吉孝社長とは、どんな人物なのか。構造的不況下にある金融業界でわずか20年ほどで、国内最大手のネット証券を中心に銀行や保険も抱える総合金融グループを築き、「金融界の風雲児」「地銀の救世主」とも評されてきた。「第4のメガバンク」を掲げ、地銀との提携を矢継ぎ早に進めてきた北尾氏にとって、今回のTOBは念願の「SBIのメガバンク化」の核となる一手とみられている。

めざすは「第4のメガバンク」

 「これからの日本はものづくりではなく、金融立国でなければならない」。8月27日、北尾氏は朝日新聞の取材にそう力説した。「第4のメガバンク」構想を打ち出し、2019年以降に島根銀行や福島銀行など地銀8行と相次いで資本業務提携を締結した。「長い歴史の中で築いてきた地元の金融機関の役割を維持しながら、全国的な展開をしていくのが次のステージだ」と強調。SBIが主導してATMやシステムを共通化し、全国の金融機関に広げる考えを示した。胸の内には新生銀の法人融資などのノウハウを吸収して、銀行業をグループの中で大きく育てていきたい思いがあったとみられる。

 1951年、兵庫県で生まれ…

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