河野氏の立候補を受け…岸田氏「聞く力違う」、高市氏「声がデカい」

自民党総裁選2021自民

笹井継夫、楢崎貴司、山下龍一
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 自民党総裁選は、河野太郎行政改革相の立候補表明により、3人以上による戦いが固まった。報道各社の世論調査で、「次の首相」のトップに挙がる河野氏の参戦に、各候補は自身の強みを強調して対抗しようとしている。

 一番乗りで立候補を表明した岸田文雄政調会長は10日、高市早苗総務相に加え、河野氏が立候補することについて記者団に「ここへきて名乗りを上げる方が増えてきた。活発な論戦で自民党の信頼回復につなげていきたい」と意気込んだ。

 岸田氏はこの日、東京都内の大学病院の医療関係者と、オンラインでコロナ対策について意見を交わした。岸田氏は、河野、高市両氏にないアピールポイントを問われると「聞く力とチーム力。政治家は能弁にしゃべるわけだが、人の話は聞けない人間が意外と多い」と語り、政治姿勢の違いを強調した。

 一方、8日に出馬表明した高市氏は、河野氏の印象について「とっても元気な方。割と声がデカい」と評した。政策については「反原発、原発ゼロ、原発反対でしたっけ? 地元はそのポスターでいっぱい。ぎょうさん貼ってはるな、と」と述べた上で、小型炉や核融合炉などの新型炉開発の必要性を訴えた。さらに、防衛費の増額について「欧米並みにということでGDP比を考えるとおおむね10兆円になる」とも述べた。

 安倍晋三前首相の支援を受ける高市氏。テレビ番組に出演し、「(安倍氏と)国家観が非常によく似ている」などと話し、距離の近さをアピールした。

 立候補が取りざたされながら沈黙を守る石破茂元幹事長。今回の総裁選で5回目となるだけに、夕方にはブログで「何も得られないとすれば自己満足にしか過ぎない。今回それを繰り返すことは避けなくてはなりません」とつづった。

 まもなく、周囲から「不出馬の意味か」と問われて激怒。「私の出馬も含めて、採るべき道を決断する」と書き直した。笹井継夫、楢崎貴司、山下龍一)