山田町の防潮堤をカラフルに 学生が復興支援を機に企画

東野真和
[PR]

 【岩手】山田町織笠の防潮堤に、カラフルな海の絵が生まれつつある。コンクリート壁に彩りを添えるのは、震災後の支援が縁で町との関係を深めた八戸工業大学(青森県)の学生たちだ。

 高さ約7メートルの防潮堤の壁面約250メートルをカンバスに見立て、感性デザイン学部の学生ら延べ30人ほどがペンキとローラーを使って腕を振るっている。8月に3日間、今月は7日から10日まで泊まり込み、今後は週末を中心に作業する。

 同大の硬式野球部が震災の翌年から支援を続けてきた縁で、今回のプロジェクトが始まった。当初は町民と一緒に描く予定だったが、新型コロナの影響でひとまず学生だけで取りかかった。今年は山田町の海やクジラなどをパステル調の色使いで描いている。

 図案を取り仕切る3年生の和田彩奈さん(20)と荒木田琴音さん(21)は「祭りが盛んと聞いたので描き加えたい」、引率する皆川俊平准教授(39)は「復興に終わりがないように壁画にも完成はない。来年は町民のアイデアも聞いて一緒に描きたい」と話した。東野真和