「日本の金融、どんどん衰退」 SBI北尾氏の危機感

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聞き手・細見るい、西尾邦明
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 SBIホールディングスの北尾吉孝社長は8月27日、朝日新聞の取材に応じ、日本の金融が「衰退している」と危機感を語り、SBIの主導で全国の金融機関のATM(現金自動出入機)や勘定系システムを共通化してコスト削減を進めたい考えを示した。

 ――地域金融機関と共同店舗を運営するなど連携を深めています。

 「現在、8行と資本業務提携をしており、今年度中に最大10行まで増やします。資本をわずかでも持つことで、株主としてモニタリングができるようにしておきたいのです。役員を派遣している銀行もあります。今後は、ほかの地銀が参考にできるように、この10行の運用状況や収益力について示していきたい」

 ――人口減少もあり、地元だけではなかなか成長が難しい。

 「例えば、地元を離れて東京に出てからもつながりを持ち続けてもらうようにする。地元に親族がいるなら金利を優遇して『ふるさと住宅ローン』を提供するなどできるかもしれません。そのためには、インターネットであらゆる取引ができるようにし、さらに銀行ごとに提供しているATMの共通化が必要です」

 ――地銀にとってはシステム維持費が大きな負担になっています。

 「すでにスマートフォンで銀行窓口と同じようなサービスを提供する簡単なシステムは提供しています。一番お金がかかるのは(預金や融資など銀行の基幹業務を担う)勘定系システムです。この値段が高すぎるというのが地域金融機関の共通の問題です。2024年以降に約10億円の年間利用額での提供をめざし、着々と進んでいます。資本関係がないところもどんどん使ってもらいたい」

 ――日本の金融の衰退を心配…

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