23歳の息子、なぜ死んだ アフガン戦争「最後の死者」実家を訪ねた

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米ネブラスカ州オマハ=藤原学思
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 米同時多発テロの発生から20年を翌日に控えた10日、1人の若い米海兵隊員が地元に戻ってきた。ただ、それは笑顔でなく、無言の帰郷だった。米史上最長となったアフガニスタンでの戦争で、最後の死者の1人だった。

 10日午後(日本時間11日未明)、米中西部ネブラスカ州オマハ。デーガン・ページさん(23)の「ウェルカムホーム」(おかえり)イベントが開かれた。

 遺体を乗せた機体が、地元の空港に着く。棺(ひつぎ)が黒塗りの車に乗せられ、葬儀場まで30キロの距離を沿道に立った多くの市民らが迎えた。「専門学校に行って、架線作業員になりたい」。そんなページさんの思いを知った地元の電力会社が、クレーンを使って9×18メートルの星条旗を道路に架けた。

 ページさんは8月26日、アフガニスタンの首都カブールの空港付近で亡くなった。過激派組織「イスラム国」(IS)の支部組織による自爆テロで死亡した米兵13人の1人だった。

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