米史上最長の戦争、始めた人と終わらせた人 歴史は2人をどう見るか

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 2001年9月11日に発生した米同時多発テロから20年が経った。テロを機に対テロ戦争を始めたブッシュ元大統領と、史上最長の戦争を終結させたバイデン大統領。2人の歴史的な評価はどう見られることになるのか。米国の戦争史に詳しい歴史学者のメアリー・ドゥジャック米エモリー大教授に聞いた。

 ――米同時多発テロ(9・11)が起き、ブッシュ元大統領は対テロ戦争開始を決断した。9・11はブッシュにとってどのような意味を持つのか。

 「重要なのは、9・11はブッシュ氏が当選して1年も経たないうちに起きたということだ。2000年米大統領選は、フロリダ州での再集計をめぐって最高裁の判断までもつれこんで大いにもめた選挙であり、多くの人々は『アル・ゴアが私の大統領だ』と考えていた。しかし、9・11が起き、人々は恐怖し、自分たちの指導者を求めた。その指導者が大統領であるブッシュ氏だった。9・11は政治的な分断を押し流し、人々はブッシュ氏のもとで団結したといえる。9・11はブッシュ氏の大統領としての職務において極めて重要な意味をもった」

 「ただし、私が強調しておきたいのは、ブッシュ氏はアフガニスタン戦争の開始を決断したが、この道のりは必ずしも避けられなかったわけではない、ということだ」

 ――アフガニスタン戦争を回避するという道もあったということか。

 「多くの人々は、戦争は不可…

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