「不思議な直球」で広島を手玉に 阪神・秋山拓巳が2年連続2桁勝利

KANSAI

内田快
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 (11日、プロ野球 阪神タイガース4―1広島カープ)

 10勝目を挙げた阪神・秋山拓巳。ここ2戦、満足のいく結果が残せていなかった。先月29日は、昨季から自身8連勝中と「お得意様」の広島相手に黒星。6日前の巨人戦は2回3失点だった。

 「考えすぎている部分があった。自分の長所を生かそうと思い切って投げることができた」

 長所とは直球。時速140キロにも満たないが、序盤からどんどん投げ込んだ。広島打線は簡単に手を出し、次々と平凡なフライを打ち上げた。奪ったアウト21個のうち実に12個がフライ。ベース上でひと伸びする直球に対し、広島・朝山東洋打撃コーチも「不思議なストレート」と頭を抱えるしかなかった。

 秋山は、2009年秋のドラフト4位で西条高(愛媛)から入団した。8年目に12勝を挙げ、一気にブレーク。だが、その後は右ひざの不調もあり、低迷した。昨季は11勝したものの、「続けて活躍することの難しさを知っている。2年連続2桁勝利したい」と浮かれなかった。

 目標に到達し、「ほっとしています」。親交のある人気グループ「EXILE」のATSUSHIと、10勝以上したら、登場曲を作ってもらうという約束もしていた。「いい曲をお願いしますと伝えたい」。白い歯を見せた。

 チームは、前日の西勇輝に続き、勝ち星から見放されていた先発に白星がついた。それも、七回2死で西川龍馬にソロ本塁打を浴びるまで、無安打の快投だ。矢野燿大(あきひろ)監督は「次へ次へと西勇も秋山もいける勝ちになった」。

 ペナントレースの決着へ向け、弾みがつく広島2連戦になった。(内田快)

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