「日越協力、新たな段階に」岸防衛相 装備品の移転協定

松山尚幹
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ベトナムのザン国防相との会談に臨む岸信夫防衛相(右)=2021年9月11日午後、ベトナム・ハノイ、防衛省提供
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 岸信夫防衛相は11日、訪問先のベトナムでザン国防相と会談し、同日署名された「防衛装備品・技術移転協定」に基づき、二国間の防衛協力を進める方針を確認した。オンラインで会見した岸氏は、「日越防衛協力は、地域や国際社会の平和と安定により積極的に貢献するための協力であると再定義し、新たな段階に入った」と述べた。

 岸氏の外国訪問は昨秋の就任後、初めて。会談では、東シナ海南シナ海を含む地域情勢について議論。法の支配に基づく既存の国際秩序を維持するための協力を確認した。今後、自衛隊艦艇のベトナム寄港などを通じ、二国間の防衛協力を進める考えだ。このほか、サイバーセキュリティーなどの分野でも、覚書の締結を検討している。

 同日、両国が署名した協定は、日本の防衛装備品や安全保障技術を輸出する場合、相手国に適正管理してもらうもの。米英豪やインドネシアフィリピンなど10カ国と結んでおり、今回で11カ国目となる。昨年8月には国産完成品の輸出としては初となる防空レーダーをフィリピンに輸出することが決まった。ベトナムとの間では、艦艇の輸出などを念頭に協議する。(松山尚幹)