新幹線迫っても、ファンに絵を描いた お笑いマンガ道場司会者の記憶

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黒田健朗

惜別 漫画家の富永一朗さん

 漫画家の富永一朗さんが5月5日、老衰のため東京都内の自宅で亡くなった。96歳だった.

 「ポンコツおやじ」「チンコロ姐(ねえ)ちゃん」。青年誌や週刊誌で活躍し、風刺やお色気を盛り込んだ大人向けの作品で人気を博した。1976年から18年間続いたテレビ番組「お笑いマンガ道場」では、漫画家の鈴木義司さんとの丁々発止のやりとりでお茶の間をわかせた。

 25年に京都市で生まれた。大分県佐伯市での小学校教師時代、プロ野球・広島の監督を務めた阿南準郎さんを教えた。「マンガ道場」で司会を務めた柏村武昭さん(77)によると、「阿南に野球を教えたのは俺だ」と冗談交じりに自慢していたという。大の広島ファンで、球団を応援する歌のレコードを出したこともある。

 公開収録中、出演者たちが大喜利の漫画に取り組む時間、柏村さんが間をもたせていると、よく助けに入った。漫画を描く傍ら、「カシやん、バカなこと言ってんじゃないよ」と司会者にツッコむと、番組観覧のお客さんはどっと笑った。「大変だと思って言ってくれたんでしょう。気配りがあった」

 「マンガ道場」出演陣で外食…

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