「みんなが面白い」は作らない オダギリジョーがNHKでドラマ演出

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構成・宮田裕介
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ドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」で脚本、演出を務め、出演もするオダギリジョー=NHK提供
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 独特の存在感を見せる俳優のオダギリジョーが、出演だけでなく脚本、演出を手がける初めての連続ドラマが17日から3週連続放送される。

 タイトルは「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」(NHK、金曜夜10時)。鑑識課警察犬係に所属する警察官で、主人公の青葉一平(池松壮亮)と、彼の相棒である警察犬オリバーが次々と発生する不可解な事件に挑んでいく、おかしくもサスペンスフルな物語だ。一平の同僚を、國村隼麻生久美子、本田翼、岡山天音が演じる。そのほかの出演陣も豪華だ。佐藤浩市永瀬正敏、永山瑛太橋爪功松重豊柄本明……。オダギリ自身も、一平にだけ見える擬人化した警察犬・オリバー役で出演する。オダギリは賛否が分かれるドラマをつくったという。その理由とは。なぜNHKという場を選んだのか。また、オダギリが麻生久美子につきつけた“挑戦状”とは? 話を聞いた。

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「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」の一場面=NHK提供

「安心感より賛否が分かれるものを」

 ――今作は、どのように構想を膨らませましたか。

 警察ドラマが数多く作られている中で、新しい警察ドラマの在り方を模索しました。差別化をするために出した答えは、そこに警察犬を入れることで動物の目線を加えることができること。犬が人間を客観的に見て、表現、指摘することは、今までになかった広がりを作れると思ったんです。

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「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」の一場面=NHK提供

 警察犬の着ぐるみ姿に違和感を覚えさせないでドラマを成立させつつ、カルチャーとして「かっこいい」と感じてもらうことは、大きな挑戦だったと思います。作品をつくるなら世界に通用するものを、と常に思っています。海外の人が見ても、日本のカルチャーを楽しんでいただけるように心がけたつもりです。僕がつくるものは賛否が分かれるものになると思っています。良い意味で、問題提起になればいいなと思いますね。

 ――賛否がありそうだと考えているのですね。

 僕にとってものをつくることは賛否あるべきものだと思っています。

 全ての人が「いいね」を押したり、面白いと言ったりする作品は、自分がつくる必要がないと思っています。きっとそういう作品には安心感はあるのでしょうが、新しい試みや、価値観を変えるような驚きはないでしょう。自分がものをつくるというのは、世の中に対して、見たことがないものや誰も作ろうとしなかったもの、何かしら挑戦する必要のあるものにしたいと思っています。

 今回に関しても、「どう受け…

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